かげきよ さんの感想・評価
3.3
鑑賞金魚って繊細なのに…
ガリレオの末裔の三姉妹が『ガリレオの月のスケッチ』を集める為、世界を巡り旅をするお話。
冒頭の争いは資源を巡る争いなのかテロなのか目的に謎を見せておいて次は誘拐事件。
色々巻き起こってはいますがまだ底が見えないストーリーはかなり好みかも。
また予想を絡めて楽しめる作品になりそうです。
どうやら母方がガリレオの血筋で親父さんは極東日本から来た関西人なのかな!?
子供の名前が日本名で月が付いているのは意味ありげですね。
作中に出てくる機械はレゴで作れそうなダサカッコいいモデリング。
これは好き嫌い別れそうだけど個人的には洒落ていて好きで惹かれます。
バイクのたたみ方なんかも凝っていて世界観や機械の在り方にこだわりを感じます。
期待してみても良いのではないかなと思っています。
※2話感想{netabare}
謎の多いストーリーに冒険やアクション、家族の絆が絡んで
なかなか好みの作品になりそうです。
三女の超天才っぷりや留置所突入は計画練らずに
行き辺りバッタリで上手く行き過ぎでご都合主義が強い感じもあるけど
派手なミニ金魚スーツの活躍と共に勢いで突破しちゃいました。
ガリレオの遺産も気になるけど両親の方も心配な終わりで次回が気になにますね。
多分命は大丈夫だと思うけど。
{/netabare}
※5話までの感想{netabare}
全体的には好きな部類のストーリーなのは間違いなく「月」が絡んでいそうな
ガリレオの遺産の秘密も興味深く楽しめてはいるけど、
どうも各キャラや次話への引きが弱くパンチの足りなさを感じてしまいます。
そろそろシリアスになるのかなと思っていたら今話で急速に仲良くなった友人が
非業な死(?)を迎えた感じになり、
どうもチープというか…手軽に悲しみ放り込んできた印象でやや不満が残ります。
この後も母親が都合良く動かされそうで不安もあったりします。
空族とは協調路線もあり得そうなので楽しみな点もありますが…はてさてどうなる事やら。
{/netabare}
※6話感想{netabare}
前話は余り引っ張らず場面転換し姉が病気になってました。
内容的には良いと思うけど脈絡の付け方が余り上手くないのがやや気になります。
人はどういう人と出会いどういう環境で育つかにより
人格が大きく変わるのだと思わせられるお話でした。
ちょっと冷たい人が多い世界に誇張されている気もしますが。
ガリレオテゾロが人類を救う資源の代わりになりそうな感じですがどうなるのでしょうか?
面白くなってきました。
{/netabare}
※7話感想{netabare}
前話に続き場面が少し進んだ感じでスタート。
あれっ?前話見逃したのかなとか思っちゃいました。(^_^;
興味を惹き付ける手法なのだろうけど
個人的にはぶつ切りに感じてしまうので多用はしないで欲しい…。
謎も多いアンナにはやはり裏がある模様。
人は良さそうなので姉妹を見捨てる事はないと思うけどね。
砂時計のテゾロ(?)が奪われるも逆転をあきらめずに冒険は再開。
理想を追う葉月と現実的な神月が対照的になっています。
前話ではシシーニョとロベルトの思想が対照的だったので
対比する者達の心理を考えながら観ると話に深みを感じられそうです。
{/netabare}
※8話感想{netabare}
アンナの葛藤と決意。
ストーリーに繊細さが欠けていて強引さや荒さが気になっていましたが、
今回は心の動きを捉え表現出来ていて良かったかなと思います。…やれば出来るじゃん。
アンナの苦悩と涙。虚ろだった表情が最後のはキリっとしていたので
姉妹を守る決意をしたのだと思います。
終盤に向け三姉妹にはロベルトや母親とも対峙する運命が待っていそうですが
力を合わせ乗り越えて欲しいものです。
{/netabare}
※9話感想{netabare}
スケッチ揃いましたが最後は望遠鏡(?)…とりあえず月覗いてみたら良いのに。
…なんて思っていたら大ピンチ!
アンナさんスパイの役割を果たしつつギリギリ姉妹を殺させないラインを守ったけど、
どっち付かず感があり少々モヤモヤ。
前話の描写だともう少し姉妹側に傾いてたと思っていたのですけどね。
まぁ、人間味があるって解釈する所ですかね。
そんな中いつの間にやら空族も現れ混戦の中ガリレオテゾロ発動!
そしてタイムスリップ!?
んー、やはり大味というか強引な展開に感じます。
次回以降上手く纏まって欲しいですねー。
{/netabare}
※10話感想{netabare}
かなり強引な所や謎の雲への疑問、
テゾロ発動しなくても空族が助けてくれんじゃん…っと言うツッコミ諸々ありますが、
テゾロが砂時計になっていた事やガリレオのメッセージなどが集約され結び付き
それなりに纏まっていてくれましたので良しとしましょうか。(^_^;
この時間がテゾロの秘密を解く大切なヒントにもなっているでしょうしね。
どうやら次回が最終回。上手く着地して欲しいです。
{/netabare}
※11話感想{netabare}
強引かつ呆気ない着地となりました。
裁判は不公平かつ論点が広く(資源略奪?脱獄?傷害?兵器保有?街破壊?殺戮?)
争点が定まっていなくて腑に落ちてないです…
まぁ裁判物ではないのでこれはスルーすべきなんでしょう。
母親の登場もここまで引っ張っちゃうと記憶喪失じゃないのバレてますしね…
中盤辺りで娘達と対峙させ姉妹に不安を与えていれば深みも増したんでしょうけど
『母親の無事確認→様子がおかしい→やっぱり味方だった』
の間隔が短すぎてドキドキもしないし淡泊すぎて
仕掛として余り意味がなかったように思います。
ロベルトの義理親殺害に関しては彼の壊れた人格の目から
『要らない側の醜い人間』に映っての事なのでしょうから思える所はあるのですが
あの場での犯行は狡猾で大きな野心を持っている彼にしては短絡過ぎて違和感があります。
締めとしても温か家族な感じがヌルく感じてしまいました。
この旅で姉妹達は貧富の差を肌で感じ、
貧困で喘ぐ人やそれにより知人と死に別れる経験をしているのだから
この世界を変える為に一段と家族協力してテゾロを完成させ平和利用しなければ!
という気持ちが伝わり緊張感や使命感が途切れない終わりにして欲しかったです…。
「じぃちゃんの家に行こう」じゃないよ、ここは!
他にも弁護士空族やら次女のボーイフレンドの意義や細かい台詞も気になる点は多々あり
大団円っぽくはあるけど面白味のない決まりの悪い着地という印象。
前話の時を越えたメッセージが一応のピークでしたねぇ。
{/netabare}
【総評】
作画や動きには繊細さを感じはしましたがストーリーに雑さを感じる作品でした。
部分部分のシナリオは悪いものではないのだからもっと丁寧に繋げて絡めて積み重ねて
くれればそれなりの良作になり得たのだけれど…。
冒険や絆はあるものの観る者を驚かせたり感動させたりするにはひとつふたつ物足りない作品。
キャラに関しても掘り下げ足りてないので感情移入出来ませんし…。
好きなジャンルでそれなりに期待もあっただけに残念に感じてしまいました。
残念ではありますが、お勧めは出来ない作品です。